丹羽 雄哉厚生大臣殿
コーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別政府間会議議長
厚生省 生活衛生局 食品保健課
吉倉 廣 殿
私たちは、3月14日から3月17日に幕張で開催された「コーテックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別政府間会議」に並行して行われた「コーデックスNGOフォーラム・イン・ちば」に日本全国各地から参集した、生産者、消費者、青年、労働者、市民です。
「安全で安心できる食料システム」を求め、日本各地でそれぞれが「できること」を実践してきた私たちは、コーデックス委員会特別会議の行方に大きな関心を寄せています。それは、貴会議の主題が「遺伝子組み換え食品の安全性」てあるからに他なりません。
遺伝子組み換え食品は、ほんの数年前から知らないうちに私たちの食卓に上り始め、急速に市場に普及しつつあります。そして、近い将来日本でも遺伝子組み換え作物の栽培が始まろうとしています。
しかし、従来の食品・種子と「実質的に同等」であるという説明以外に、政府と産業界からの情報はほとんどありません。こうした中、遺伝子組み換え食品の安全性、特に長期的な摂取で子や孫の世代に悪影響が出ないのか、長期的栽培による環境への影響はないのか、といった消費者、生産者の不安はつのるばかりです。
今回、日本政府が議長を務めるこの重要な会議の開催にあたって、この機会に、私たちももっと知りたい、学びたい、という思いで幕張の「コーデックスNGOフォーラム・イン・ちば」に集いました。
「コーデックスNGOフォーラム・イン・ちば」では、多くのイヘントを通して、生産者と消費者、市民、青年らが交流し、日本の食文化の豊かさと農家と消費者の協働と相互理解の重要性、そして安全で安心できる食料システムを後代に残すことの大切さを確認しました。海外から参加したNGO代表者らとも交流し、貴会議の重要性、遺伝子組み換え食品の安全性確保の難しさについても、多くを学びました。
そして私たちは、「コーデックスNGOフォーラム・イン・ちば」の参加者として、今後も積極的に生産者、消費者の相互交流を深めながら、遺伝子組み換え食品に関する知識と理解を深める努力を重ねることを誓い合い、以下を確認致しました。
コーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別政府間会議と日本政府は、
1)遺伝子組み換え食品の安全性を徹底的に究明すべきである。
2)安全性に少しでも疑問が残れば、「予防措置」をとることを認めるべきである。
3)遺伝子組み換え食品の安全性評価には、栽培環境と栽培する生産者の健康の安全性も含むべきである。
4)遺伝子組み換えの安全性評価の議論には、生産者と消費者の意見と懸念を充分に取り入れ、透明性のある、民主的な方法で議事を進めるべきである。
5)特に日本政府は、遺伝子組み換え食品の輸入国として、国民の健康と農業環境を守る立場をコーデックス委員会の議論に反映させなくてはならない。
安全で安心できる食料システムは、食料の生産者と消費者の積極的な参加無くして達成することはできません。私たちは、2003年までの長期にわたるこの重要なコーデックス委員会特別会議で、主催国の市民としての役割を果たして行きたいと願っています。
日本政府には、コーデックス委員会の特別会議の今後の議事に、私たちの上記の確認事項を充分に反映できるメカニズムを提供していただくことを切望いたします。そして、今後4年間のご健闘をお祈り致します。
2000年3月17日 幕張
コーデックスNGOフォーラム・イン・ちば参加者
(とりまとめ:日本NGO委員会事務局
東京都世田谷区松原3‐23‐15 @:03-3325-5772 FAX:03-3325-5890)