2000年11月28日

厚生大臣
津島 雄二 殿

東京都目黒区目黒本町1ー10ー16
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠 啓祐

「スターリンク」問題についての質問

 貴省は11月22日に、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン(以下キャンペーン)が提供した共立食品のサンプルを、国立医薬品食品衛生研究所で確認検査した結果、陽性だったと発表しました。この検査結果を受けて、質問致します。ご多忙とは思いますが、来る12月5日までに文書にてご回答いただきますようお願い申し上げます。

これまで、未承認、未審査でありながら流通している食品への対応について

 キャンペーンでは、10月26日付けで、貴殿あて輸入元、輸入量の確認、調査の結果の公開を要求しましたが、11月22日に厚生省が発表した内容は極めて不十分です。

@当該製品は、一次加工者が3月9日に製造した一部で、この加工品199.5トンの流通状況について、この一次加工品を12社が製造原料として使用したということですが、この12社を特定できた日時と12社の全社名を公表してください。

Aこの3月9日製造分のみの調査では、流通の実態は全くわかりません。貴省の11月7日の発表によれば、当該トウモロコシは本年1月に米国より輸入されたものであるということでした。12社の3月9日より3ヵ月前に遡り、3月9日以降現在にいたるまでの原料在庫、製品在庫をすべて調査の上公表してください。

B貴省は研究班の研究過程で、18検体中7検体についてスターリンクの混入を確認したとのことですが、それはいつのことですか。この7検体が確認されたトウモロコシの輸入業者はだれですか。流通経路、現在にいたるまでの原料在庫、製品在庫をすべて調査の上公表してください。

C貴省は、11月22日のプレス発表で、3 今後の対応について、として「市場に流通している製品があった場合には、スターリンクの混入について確認するよう指導することとしている」とされていますが、市場に流通している製品とは、トウモロコシ製品全部ということですか。スターリンクの混入が疑われる製品ということですか。具体的にどのような方法で市場に流通していると認めるのですか。また、スターリンクの混入を確認する確認主体はだれですか。常識的に考えれば厚生省だと思われますが、確認するよう指導するとはどういう意味ですか。また、混入を確認した後は、どういう措置をとるのでしょうか。

米国からの未承認品種のチェック体制について


 キャンペーンの1999年7月の検査では、未承認の遺伝子組み換えトウモロコシが検出されました。厚生省は商業栽培されていないから日本に入って来るはずがないと、キャンペーンの調査結果を否定しました。しかし、今回のスターリンクの検出により、米国での遺伝子組み換えトウモロコシの区分管理が非常にずさんであることが明らかになり、日本では承認未承認にかかわらず、米国で作付けされたものが自動的に日本に入ってきてしまう実態が露呈されました。来年4月以降、安全性審査の法的義務化が実施されることとなっていますが、日本での安全確認を厳重に行わない限り、未承認品種が入るのを防ぐ方策がないことが明かです。

@今後、水際でのチェック体制はどのように行うのですか。全ての輸入食品・作物の検査体制のスタッフが総勢で62人、遺伝子DNA検査キットは東京に二機タンパク質分析装置は一機だけということですが、今後検査体制はどのようにするかの検討はなされていますか。

A厚生省がスターリンクを最初に認識し、検査をし、確認したのは何時ですか。米国、業者、国民への対応を時系列的に詳細に文書で説明してください。

 現在、米国・カナダ・中国など外国では、どのくらいの遺伝子組み換え作物が作付けされていることが確認されていますか。その生産量はどれほどですか。そのうち日本で飼料・食品として未承認の作物はどれほどですか。また、日本に入ってくる可能性があると考えられますか。そのうち、これまで日本に入っているか否か検査した作物は何ですか。検査したとすると、なぜ公開しないのですか。また、検査をしていないとすればその理由は何ですか。

以上の質問について、誠実な回答を求めます。