2000年11月28日

厚生大臣
津島 雄二 殿

東京都目黒区目黒本町1ー10ー16
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠 啓祐

「スターリンク」問題についての抗議文

冠省
 貴省は11月22日に、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン(以下キャンペーン)が提供した共立食品のサンプルを、国立医薬品食品衛生研究所で確認検査した結果、「陽性だった」とだけ発表されました。貴省は、この陽性だった結果を一体どのように受け止められておられるのでしょうか。当方には、11月22日に、プレス発表した資料をファックスにてご送付された後、なんの連絡もいただいておりません。

 以前にも貴省は、キャンペーンが1999年7月に行なった検査で市販のスナック菓子から未承認の遺伝子組み換えトウモロコシが検出された件に関して、「商業栽培されていないから日本に入って来るはずがない」と、キャンペーンの調査結果を否定しました。また、国立医薬品食品衛生研究所で確認検査した結果、「陰性だった」と発表し、随所で「キャンペーンの検査は信用できない」と断言し続けて来られました。

 2000年4月には、スターリンクが市販の飼料から検出されました。農水省は、当方がサンプルの提出を申出たのにもかかわらず、「キャンペーンの検査結果は信用できない」として検査をしないばかりか、検査会社の特許にかかわるデータの詳細を質問されています。

 貴省も農水省も、キャンペーンが、重ねてお願いしてきた、「未承認品種が流通しないような体制づくり」を一切することなく、キャンペーンの検査結果を否定することと、米国をひたすら信頼することで国民の健康に多大なリスクを負わせてこられました。

 まず、以上の経緯につき、真摯に反省され、キャンペーンと国民全員に謝罪することを要求いたします。

 キャンペーンは、10月26日付けで、貴省あてに輸入元、輸入量の確認、調査の結果の公開を要求していますが、未承認、未審査でありながら流通している食品への対応について、11月22日に貴省が発表した内容は極めて不十分です。別に公開質問状を出しましたので、回答方、よろしくお願い申し上げます。

 また、今回、「スターリンク」の検出により、米国での遺伝子組み換えトウモロコシの区分管理が非常にずさんであることが明らかになり、日本では承認未承認にかかわらず、米国で作付けされたものが自動的に日本に入ってきてしまう実態が露呈されました。

 このような中で来年4月以降、安全性審査の法的義務化が実施されることとなっていますが、日本での安全確認を厳重に行わない限り、未承認品種が入るのを防ぐ方策がないことは明かで、水際でのチェック体制もお粗末な現状では、法的規制の枠組みができても、絵に描いた餅と言わざるをえません。

 現在、貴省は、法的義務化がなされない以上なんの方策もないと言っています。また、来年4月からの法的義務化を睨んで、アリバイ工作として、キャンペーンが指摘した食品メーカーのものだけの遡り調査を行ない、それをこのように不十分な形で発表し、しかもすでに流通には置かれてないという推測されると発表されています。貴省のこの対応を見る限り、この重大な件について、だれも一切の責任をとらないと思われます。また、このことは、貴省が過去においては勿論、将来においても全く国民の健康のための行政を行ない得ないことを示したものと言えます。

 早急に誠実な回答ならびに対応をしていただきますようお願い申し上げます。

以上