(日消連としては、以下の発表の内容を『消費者リポート』1133号(11/17発行)で詳しくお伝えします)

2000.10.25 記者発表資料

食品から危険な未承認組み換えコーン検出
米国でリコールされた「スターリンク」検出される

10月25日
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン

記者会見の内容

1 米国での「スターリンク」事件とは?
 欧州バイオ大手のアベンティス社が開発した害虫抵抗性トウモロコシ「スターリンク」が、米国では飼料用にしか認可されていないにもかかわらず、食品であるタコスの皮から検出され、リコールとなった事件である。

2 経緯

1 発端は日本での飼料検査結果
 未承認作物が2種類も混入していた。いずれもトウモロコシで、その1つが、アベンティス社の「CBH351SL」である。商品名「スターリンク」。
 今回は、共立食品社製のコーンミールから検出された。商品名「ホームメードベーキング」。
2 「遣伝子組み換え食品いらない1キャンペーン」が進める検査運動
 遣伝子組み換え作物が、どのような食品に使われているか、その実態を広く消費者に知らせるためにスタートした。分析はすべて、信頼性の高いアメリカの検査会社・ジェネティックID・社に依頼してきた。
3 第1回で未承認コーン検出(1999年7月26日報告)
 市販のスナック菓子から、未承認の遺伝子組み換えトウモロコシが検出された。
4 第5回で家畜の飼料から「スターリンク」検出(2000年4月20日報告)
 鹿島飼料の家禽用飼料からスターリンクが検出された。
5 第6回(今回)では食品から「スターリンク」検出(2000年10月24日報告)
 コーン製品6種類を検査したところ、共立食品のコーンミール、商品名「ホームメードベーキング」から「スターリンク」が検出された。

3 スターリンクの問題点
 スターリンクがもつ殺虫蛋白は、耐熱性が強く、消化器系での分解能力が低く、アレルギーを引き起こす可能性が高いため、EPA(米環境保護局)が食品として認めてこなかった。日本では食品としても、飼料としても認められていない。

4 農水省・厚生省の対応

1 スナック菓子での未承認コーン検出問題での両省調査発表
 両省の調査で検出されずという結果発表。検体によって検出・不検出の差が出ることは当然であるにもかかわらず、私たちの調査結果を否定する見解。
2 飼料での未承認コーン検出問題での農水省の対応
 「スターリンク」が検出されたにもかかわらず、農水省は対応せず。試料提供を申し出たが応じなかった。

5 今回の結果が意味するもの
 アメリカ国内では飼料としてつくられた作物が食品に混入していた。日本には、飼料にも、食品にも混入していた。飼料と食品が分離されていない上に、輸入時にチェックされないことから、当然の結果と考えられる。いまの遺伝子組み換え作物の安全性評価や流通システム自体の欠陥を示した。

6 厚生省・農水省への申し入れを行う

1 ただちにスターリンク、および、使用食品の回収や輸入禁止措置を取ること
2 いったん遺伝子組み換え作物の輸入を停止し、未承認作物が入らない態勢を確立すること

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン(代表・天笠啓祐)
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