平成15年7月14日
日本消費者連盟
代表運営委員 富山洋子殿農林水産省消費・安全局
表示・規格課残留農薬が検出された有機JAS認定「エキナセア」について 日頃から農林水産行政に御協力を頂きありがとうございます。
平成15年6月20日付2003日消連第16号をもってお尋ねのあった件につきまして、下記のとおり回答いたします。記 1.『有機JAS認定については、「エキナセア」カプセル製品そのものが有機JAS認定を受けたものではなく、「有機JAS認定原料使用」の表示がされていても、製品自体が「有機」である旨の表示は行なわれていない』としていますが、「有機JAS認定原料使用」という表示は、有機JAS認定表示そのものではないとしても、消費者にとって非常に紛らわしい表示です。つまり、有害な成分が検出されても有機の文字が使われることを許すのは、消費者の「有機」と表示してあるから安全との信頼を著しく損ない、有機JAS制度の根本をゆるがすものです。
有害な成分が検出された製品の「有機JAS認定原料使用」の表示は認証を受けていない農産物に「有機」表示をしたのと同様の罰則対象とすべきです。(答)
1 本件の製品のような加工食品について特色のある原材料を使用している旨表示することは、消費者の商品選択に資する観点から、一定の要件の下で認められることが適当であり、特色のある原材料が有機農産物である場合においても同様であると考えています。
なお、当該食品が有機農産物そのものなのか、有機農産物を原料として使用した食品なのかは、有機JASマークの有無により区別できるようになっていますが、今後とも制度の普及・啓発に努めることとしております。2 農林水産省としては、有機農産物や有機原料使用の表示が付された食品から有機JAS規格によって使用が認められていない農薬が検出された場合には、その原因を調査して、生産工程において有機農産物の日本農林規格及び有機農産物についての生産工程管理者の認定の技術的基準に違反する事実があった場合には厳正に対処する事としております。
2.『原料ハーブの生産のナチュラリーノバスコシア・ヘルスプロダクツ社は、日本の登録認定機関日本オーガニックアンドナチュラルフーズ協会から2001年11月生産工程管理者と製造業者の認定を受けたが、03年3月28日付で認定事業(有機ハーブ生産・加工)廃止の届け出を行っています』とのことです。貴省では、販売会社などを呼んで聞き取りをされたとのことですが、日本オーガニックアンドナチュラルフーズ協会がナチュラリーノバスコシア・ヘルスプロダクツ社を認定の事業を廃止させた理由や経緯についてはどのように把握されていますか。また、代わりに03年3月7日付で別の登録認定機関キュー・エー・アイ・ジャパンが同社を製造業者として認定していますが、認定機関を変更したことについてはどのように把握されていますか。
(答)
ナチュラリー ノバ・スコシア ヘルス プロダクツ社は、自らが行う認定に係る農林物資の格付けの事業を廃止した旨を、JAS法第15条の3の規定に基づき、自ら農林水産大臣あてに平成15年3月28日付けで提出しております。また、同社はキュー・エー・アイ・ジャパンに対し、JAS法第15条第2項に基づき自ら認定を申請しているものと承知しております。3.有機農産物の表示の信頼性は生産者の力量と登録認定機関の検査能力に依拠しています。本件では日本オーガニックアンドナチュラルフーズ協会やキュー・エー・アイ・ジャパンの認定機関としての資質に問題があったと思われますが、両者に調査をさせても、原因究明はできないと思います。貴省みずから調査すべきです。
(答)
1 登録認定機関及び登録外国認定機関は、農林水産省において申請内容を審査した上で登録をしており、また、認定業務の実施状況についても、毎年、農林水産消費技術センターによる監査を行い、適正な認定業務が行われているかをチェックしております。2 本件に関係する日本オーガニックアンドナチュラルフーズ協会及び有限会社キュー・エー・アイ・ジャパンについても、農林水産省の審査や毎年の監査によって適正な認定業務が行われていることを確認しており、現段階においては、両機関において本件に関する調査をさせることが適当と考えておりますが、仮に、当該調査の結果に不十分な点があるなど問題がある場合には、他の調査方法についても考えてまいります。
4.製品そのものは農林水産消費技術センターに分析を依頼しているとのことですが、その検体は私どもが検出したものと同じロットのものですか。またその検査結果はどのように公表されますか。業者名も含めて公表していただくことを要望します。
5.これらの調査結果を踏まえ、もし残留があれば原因の特定が必要であり、生産過程にJAS法に違反する事実があれば厳正に対応する、ということですが、検査結果が出次第、公開での話し合い(説明)を要望します。(答)
現在行っている調査の結果等については、貴連盟にお伝えしたいと考えています。