2003日消連第11号
2003年6月3日

厚生労働大臣
坂口 力 殿


東京都新宿区早稲田町75 日研ビル2階
日本消費者連盟
代表運営委員 富山 洋子

残留農薬が検出された有機JAS認定「エキナセア」についての公開質問状

2003年4月から5月にかけて、日本消費者連盟が検査機関に分析を依頼したハーブ「エキナセア」カプセル製品から、残留農薬DDTとディルドリンが検出されました。(別添資料)
ハーブ「エキナセア」カプセルはカナダのメーカーであるナチュラリー・ノバスコシアの製品で、「免疫力を高めたい方」「健康維持」を謳い、「エキナセアはネイティブ・アメリカンの万能薬として知られる免疫力を高めるハーブです。免疫力が低下しているときに用いるとよく、ヨーロッパでは医薬品としても販売されます」と説明したネット上の販売も行われています。国内で販売されている製品についてナチュラリー・ノバスコシア社は有機JASマーク認定を堂々と表示しています。
 この「エキナセア」カプセルについて以下のことをおたずねしますので、ご多忙とは存じますが、来る6月11日までにご回答いただきますようお願い申し上げます。

1.食品衛生法では加工食品の残留農薬基準がなく、昨年来の中国産冷凍ほうれん草の残留農薬検出でも問題となった。厚生労働省は「当分の間」中国産冷凍ほうれん草を検査対象とすることとされている。DDTの残留基準は0.2ppm、ディルドリンは0.02ppm以下とされている。POPs(ストックホルム条約)で難分解性で残留性が大である上、脂溶性で生物への蓄積性が高い有害物質群に入っており、製造、使用禁止農薬である。また、PAN(国際農薬監視行動網)はダーティーダズン(禁止すべき12物質)にあげている。いずれも環境ホルモン作用が疑われている農薬でもあり、長期に毎日飲用する使用法からみても即刻販売停止すべきであると考えるがどうか。
2.健康食品業界では、エキナセア配合の健康食品は堅調な伸びを示しているという。主として訪問販売ルートで取引されているこれらの健康食品の安全基準が無いままに許している現状を早急に改善すべきと考えるがどうか。
3.残留農薬の検出された当該「エキナセア」カプセル製品については早期に警告を出し、回収することが必要であると考えるがどうか。
4.今回の検査を受けて、輸入食品のモニタリングや検査制度の強化をする予定はあるか。

以上

(連絡先)рO3−5155−4765 FAX03−5155−4767

(担当)日本消費者連盟事務局長 水原博子