2002年9月19日

日本消費者連盟
代表運営委員 富山洋子様

日本軽金属株式会社

貴団体からの申し入れ書に対する回答について

 先般、8月20日に発生いたしました当社蒲原ケミカル工場の火災事故につきましては、地元のみなさまをはじめ多くの関係者の方に大変ご心配をおかけしまして、まことに申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。
 さて、貴団体より2002年8月27日付「2002日消連第30号」にてご質問・ご要望いただきました件につきまして、次のように回答させていただきます。

(1)2002年8月20日12時19分、当社蒲原製造所(静岡県庵原郡蒲原町)内の蒲原ケミカル工場パラジクロロベンゼン製造プラント(5階建て)の2階にあります液液分離槽及び1階にあります塩酸受槽が爆発音と共に炎上いたしました。原料でありますベンゼンが燃焼し、上がった煙は当時の北西〜北北西の風によって人家のない駿河湾方向に流れました。地元消防をはじめとする消火活動により、13時20分頃に下火になり、14時10分頃に鎮火いたしました。火災原因につきましては消防・警察等により調査中でございます。
 上記の液液状分離槽及び塩酸受槽の内容物は原料のベンゼン、副産物の35%塩酸であります。プラントの容器類の容量から推定いたしましてベンゼンが約2,5kl漏洩したとみられますが、ベンゼンの非常に燃えやすい性質からしますと全量燃焼したと考えられます。
 また、35%塩酸は基本的に燃焼しません。容器の容量から推定しまして約1,5klの35%塩酸が漏洩したと考えられ、消火活動の放水により希釈され流出していますが、公共水域には排出されない処理を取っております。
 ベンゼンと共にもう一つの原料である塩素については、火災発生後直ちにプラントの緊急停止を行い、塩素緊急遮断弁の作動により火災発生後の塩素供給はありません。従いまして塩素の大気への漏洩はなかったと考えております。

(2)当火災事故発生時には蒲原町役場から周辺住民の皆様に『広報蒲原』の放送を通して−風向きの変化によっては煙がお宅の方に流れるおそれがあるので、外出を控えていただく事、煙を吸い込まないようにしていただく事−の情報提供をしていただきました。
 また、火災事故翌日には当蒲原製造所周辺地区住民の方々にお詫びと事故状況の説明をいたしました。

(3)上記(1)の火災の状況にて述べましたように有害物質の飛散はないものと考えておりますが、確証を得るために、周辺土壌及び降雨時の工場排水について、ダイオキシン類の調査を静岡県と蒲原町の立会いのもとで実施しております。結果が分かり次第お知らせいたします。

(4)上記(1)の火災の状況にて述べましたように、有害物質の飛散はないものと考えておりますし、煙の風下には人家もないことから、火災事故発生以後の工場周辺住民の方々や環境への異変はないものと判断しております。
 また、周辺住民の方々あるいは当製造所従業員から健康被害や環境異変の情報は当社にも、町ほか関係機関へも入っておりません。

 当社では従来より工場の環境・安全管理につきましては、最大かつ細心の注意を払って操業にあたっておりますが、今後は更なる体策を実施し、再発防止に全力を尽くす所存であります。

以上

(本件に関する問い合わせ先)

日本軽金属株式会社 広報・IR室長 柴田 正昭
(電話03-5461-9333,Fax,03-5461-9344)