2001年3月23日

 

ノルウェー王国

Jens Stoltenberg首相 殿

 

食品汚染を考える市民の会

日本消費者連盟

食と農をむすぶ会

婦人民主クラブ

東京都地域消費者団体連絡会

                                                       

要  望  書

ノルウェーの汚染されたクジラ肉を輸出しないでください

 

 私たちは、市民の生活の安全と人権を守るために活動している非営利の市民団体です。この1月16日、貴国政府がクジラ肉の輸出解禁を発表された際に、輸出されようとしているクジラ脂身には人体に危険をおよぼすほどの有害化学物質が蓄積している可能性があるということから、この計画を断念してくださるようにとお願いしました。

日本の厚生労働省も、貴国政府にクジラ肉の食品としての安全性について質問状を提出しましたが、まだお返事を受け取っていないと聞いております。

 一方でノルウェー政府の食品産業監視室職員が、クジラ肉の脂身にはPCB類が多量に含まれているので、一切消費すべきではないという発言をされたと報道がなされ、ノルウェーのNGOが行ったインタビューでも、同氏は今後の調査で脂身がPCB類に汚染されていないと確認されるときまで脂身を多量に食べるのはやめたほうがよい、と答えていると聞きました。

 貴国研究機関における調査によると、貴国捕鯨海域のクジラの脂身には日本政府の定めた基準をこえる化学物質の汚染が認められたことが明らかにされております。もちろん、こうした懸念を私どもは機会あるごとに明らかにしていくつもりですので、結果的には、貴国の水産物すべてについて、日本国民が安全性に疑問を抱くようなことも予想されましょう。貴国と同じように、私たちも私たちの未来の世代への責任があります。ですから、こうした危険物質を受け入れる分けにはいかないのです。皆様にも、小さなお子さんやお孫さんがおいでと思いますが、私たちも同じように、子供達が可愛いのです。

 北半球の海は明らかに汚染されており、海洋生態系の頂点にいるクジラがその犠牲となって汚染を体内に蓄積しております。貴政府におかれましては、PCB汚染の高い脂身のみならず、赤身、その他の輸出対象となる肉すべてについて、汚染の明らかな摂取源となる食品であることをご認識いただき、日本へ輸出することは禁止していただきますよう、再度強く要望いたします。

以 上

 

代表連絡先:食品汚染を考える市民の会

代表:萩原実樹子

176-0012 東京都練馬区豊玉北5-15-12