2000 年日消連第20号
2000 年7 月13日
乳業協会 殿
東京都目黒区目黒本町1-10-16
日本消費者連盟
代表運営委員 富山 洋子
雪印乳業製品による食中毒に関連する申し入れ
この度の雪印製品による食中毒につきましては、6月27日以来の報道に接しまして、食品会社としてはあるまじき衛生管理と、事故を惹き起こしてからの対応の粗略さに、怒りを禁じえません。
日本消費者連盟は、この度の件を通じて、大量生産、広域流通、大量消費の仕組みの中で、牛乳は生ものであるという原点を忘れた大手の食品会社の衛生管理の実態を知りました。
大手の食品会社は、HACCPの承認を受け、それが安全マークのように誇示されておりますが、私どもはその有効性に強い危惧を抱いております。
HACCPそのものが、薬品をはじめとする化学物質によって、食べもの本来の姿を失わせてしまう恐れがありますが、それはまた規制緩和の一環として進められているという問題があります。
HACCPの承認は、食品会社の自己申請に基づいており、行政は実施については監督、指導にあたるとしながら、承認したあとの衛生管理については、企業任せとなっているからです。
日本消費者連盟では、乳製品にかかる全ての食品メーカーが、二度とこのような事故を惹き起こさせないように、貴協会が、下記の事項につきまして、各々の会社に徹底的にご指導下さいますよう申し入れます。記
1.HACCPの取得でこと足れりとするのではなく、牛乳は生ものであるという原点に基づいた衛生、品質管理を徹底すること。
2.苦情処理及び事故処理体制を確立すること。事故を起こさないことが何よりも大切であるが、万一事故が起きた時には、被害を最小限にとどめるような体制が必要である。
3.万一事故を惹き起こした時には、その原因を徹底的に調べ、その全てを公開すること。また日常的にも情報公開を求められた時は、直ちに応じること。
4.事故の際には、被害者はもちろんのこと、酪農家、販売店などに対しても誠実に対応し、充分な補償を行なうこと。
以上