2000 年日消連第18号
2000 年7 月12日

雪印乳業
代表取締役社長
石川 哲郎 様

東京都目黒区目黒本町1-10-16
日本消費者連盟
代表運営委員  富山 洋子

御社製品による食中毒事件に関する抗議と申し入れ

御社の乳製品(低脂肪乳、毎日骨太、カルパワー、発酵乳)を飲み、食中毒症状を訴えた人は、7月11日午後現在で、14,126人に達したと聞いております。
 6月27日には、大阪市及び御社に最初の苦情が寄せられて以来の報道に接して、食品会社としては、あるまじき衛生管理と、その後の対応に怒りを禁じえません。
 直接の原因は、牛乳が生ものであることを忘れた、ずさんな工程と品質管理にありますが、その後の御社の対応は、製品を購入している消費者に対してより、許認可権を持っている行政等に向けられており、消費者の安全より、自らの信用回復や利益を優先したものであると言え、そのような御社の姿勢がこの度の事故を惹起した誘因になっていると考えます。
 更に大阪工場では、発注ミス等によって返された、品質保持期限が切れた乳製品を原料に再利用されていたと聞くに及んで、怒りが一層増して参ります。
 日本消費者連盟では、この度の件につきまして、強く抗議致しますと同時に、今後二度とこのような事故を起こされませんよう厳重に対応されますことを強く求め併せて下記の申し入れを致します。

 
1.事故を起こした商品の一つひとつについて、汚染の原因を徹底的に調べ、その全てを公開すること。
2.HACCPの取得でこと足れりとするのではなく、牛乳は生ものであるという原点に基づいた衛生・品質管理を徹底すること。そのHACCPでさえもマニュアル通りに運用されていなかったことについてはもっての外と言わざるを得ない。
3.苦情処理及び事故処理体制を確立すること。
 事故を起こさないことが何よりも大切であるが、万一事故が起きた時には、被害が最小限にとどめられるような体制が必要である。
4.被害者はもちろんのこと、酪農家、販売店などに対しても誠実に対応し、充分な補償を行うこと。

以上