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| 厚生労働省 厚生労働大臣 尾辻秀久 様 |
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| 加工食品のトランス脂肪酸量の表示を求める公開質問状 | ||
2003年7月、米食品医薬品局(FDA)は、トランス脂肪酸が含まれている食品に関して、食品パッケージにトランス脂肪酸量を明記することを定めました。これによって、2006年1月1日から加工食品に表示が義務付けさせられます。 日本におけるトランス脂肪酸の状況については、貴省が1999年に示された「第6次改訂日本人の栄養所要量」において、「トランス脂肪酸は、脂肪の水素添加時に生成し、また反芻胃の微生物により合成され吸収されることから、反芻動物の肉や乳脂肪中にも存在する。トランス脂肪酸の摂取量が増えると、血漿コレステロール濃度の上昇、善玉コレステロール濃度の低下など、動脈硬化症の危険性が増加すると報告されている。」とあります。 また、食品安全委員会は、日本人のトランス脂肪酸の摂取量は1日当たり平均1.56gで、摂取エネルギーの0.7%に相当するとして、諸外国と比較して摂取量が少ない食生活からみてトランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいとの見解です。 トランス脂肪酸の摂取と心臓疾患のリスク増大には相関関係があることが分かってきたことから、食事、栄養および慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合も最大でも1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告し、規制や表示を義務付ける国が現れるようになったことは、すでに周知のことであります。 日本人は平均値で摂取エネルギーの0.7%、1%未満であるから安全であるという、食品安全委員会の見解に貴省がどのようにお考えなのか私どもには分かりません。 しかし、日本人の食生活は、摂取量の平均で安全を評価するにしても、余りにも複雑化していますからその要素を無視していては安全は確保できないと考えています。 「子どものからだと心白書 2004」によれば、肥満傾向児出現率の年次推移(1977−2003年)では、年齢差がありますがどの年齢層も肥満児が2倍前後に増えています。「内臓・血管系の異常」については、坂本元子先生(和洋女子大学)の5歳児対象の調査結果によると、将来、生活習慣病になるハイリスク児の割合が1984年に17.2%であったものが、2000年には31.7%に増えおよそ3人に1人という実態が示されています。 子どもの成人病は、深刻な問題であることがすでに指摘されてきました。世界的な市場自由化の高進のなか、欧米などからの輸入菓子や加工食品が店頭にあふれ、欧米型の食生活がますます広がる日本で、平均値で示される摂取量より多量に摂取するおそれは、特に子どもたちや若い人々に高まっています。 トランス脂肪酸の摂取については、これらの危険条件を総合的に考慮して、将来の日本人の健康を保障するためにも、トランス脂肪酸について消費者に注意を促し理解を進めると共に、早急に、加工食品のトランス脂肪酸の含有を示す表示を義務付けられることを求めるものです。表示の義務化を検討されますかどうか、お尋ね致します。 ご多忙とは存じますが、回答をきたる9月20日までにお願いします。 |