平成18年10月4日

特定非営利活動法人 日本消費者連盟
代表運営委員 富山洋子 様
日本化粧品工業連合会
専務理事 牧野利孝

ナノテク化粧品についての公開質問状について(回答)


拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申しあげます。
  貴会の長年に亘る地道なご活動に対しまして、心から敬意を表します。
  さて、貴会から頂きました文書(2006年9月15日付 2006年日消連第31号)「ナノテク化粧品についての公開質問状」につきましては、遅くなりましたが別記のとおり回答させて頂きますので、ご理解を賜りたくお願い申しあげます。
  今後とも、当連合会の活動に対しますご理解とご指導を賜りますことをお願い申しあげます。

敬具


別記

質問事項―1
<回答>:化粧品業界におけるナノテク化粧品の安全性評価は、一般的に、通常サイズの粒子で得られた安全性情報等とナノテク化粧品での使用実績をもとに行われています。
今日まで、ナノ粒子に起因すると考えられる保健衛生上の問題が発生していないものの、当連合会としては、これからも、ナノテク化粧品の安全性に係る国内外での安全性情報の収集、評価に努め、消費者の皆さまに安心して使用していただける化粧品の提供に向けて、尽力してまいります。

要望事項―2
<回答>:消費者団体及び環境グループの連合が、目に見えないナノ粒子が健康への危険(リスク)の可能性があるかもしれないとして、ナノ粒子を含有するサンスクリーン製品及び化粧品の規制を強化し、いくつかの製品をリコールするように米国食品医薬品局(FDA)に請願書を提出されたことは承知しています。
 当連合会としては、FDAが6ヶ月以内に行う回答を注視しています。
 また、既に日本でもナノテクに関する研究が、厚生労働省、経済産業省、文部科学省を始め、大学等の研究機関で「リスク管理手法に関する調査研究」、「健康影響に関する調査研究」、「環境への影響に関する調査研究」など、多方面から研究がなされている状況でもあり、当連合会としては、その結果の動向と共に、海外での研究結果の情報入手に努め、適切な対応が取れるように努めてまいります。

要望事項―3
<回答>:化粧品は、消費者に対します情報提供の一つとして、その配合成分に係る全成分表示を行っていますが、物質単位の表示であり、粒径、形状などの違いを区別した表示方法にはなっておりません。
 当連合会としては、現時点ではナノ原料であるが故に区別して表示をしなければならないとは考えていませんが、日本はもとより、ISOやOECD等において検討が進められているナノ粒子の定義や特性、試験評価手法等が確立され、粒状、形状などによる差異が生じるようであれば、ナノ原料を使用した化粧品の表示方法を検討したいと考えています。
 なお、消費者の方が現にご使用になっている化粧品又は購入をお考えになっている化粧品について、それにナノ原料が配合されているか等の情報をお知りになりたい場合には、容器等に表示してある消費者相談窓口等にご照会下さい。