2005日消連第25号
2005年9月15日
厚生労働省
厚生労働大臣 尾辻 秀久 様
日本消費者連盟
代表運営委員 富山洋子
ジアシルグリセロールを主成分とする特定保健用食品の
承認を撤回し直ちに販売停止とすることの要請
 エコナマヨネーズタイプの主成分ジアシルグリセロールについては、2003年9月11日の食品安全委員会における安全審査の際、発がんプロモーターとしての作用が疑われていました。それまで3年にわたる貴省審議会でもその疑いを晴らすことができず、「念のため」と称する追加試験がメーカーの花王に要請されていました。

 日消連が事務局となっている食の安全・監視市民委員会は、食品安全委員会がこの追加二段階試験の結果を待たずにエコナマヨネーズタイプを特定保健用食品として承認した結論に対して異議申し立てをしておりました。

 この8月4日の食品安全委員会に貴省から提出された資料の中に、ジアシルグリセロールに関する研究報告があります。そのうちの一つ、厚労省科学特別研究事業の国立がんセンターの二段階発がん試験において、雄の遺伝子組み換えラットの舌扁平上皮がんのプロモーション作用が示唆されたとあります。貴省は、より個体数を増やし高用量、長期間の試験が必要であるとする報告を重視して、今後も二段階試験を実施するとしています。

2年前に「念のため」と強調されていた試験の結果が、発がんプロモーション作用を示唆すること、それを受けて貴省が再びより高度な試験を行うとしていることは、安全性の根拠を貴省自ら現段階で疑っていることを裏付けるものである。貴省が食品安全委員会に行った安全審査要請の根拠が疑われることになったエコナの特定保健用食品の承認は、数年先の試験結果を待たず、この段階で直ちに撤回の諮問を食品安全委員会に提出するように要請します。

 安全性を疑われ、貴省がより高度、長期のきびしい試験に取りかかるジアシルグリセロールを主成分とする食品が、特定保健用食品として販売を継続することは、消費者の安全よりも業者優先の食品安全基本法制定前の安全行政へと逆行するものであって、消費者として許すことができません。直ちに、販売を停止することを要請します。
以上