清涼飲料水・ドリンク剤等のベンゼン調査結果

 日消連の独自調査により、清涼飲料水やドリンク剤など、酸化防止剤のビタミンCと保存料の安息香酸が添加された数多くの市販飲料に、発がん物質ベンゼンが生成していることを突き止めました。

 この問題では、2006年春以降、イギリスなど数か国で相次いでベンゼン生成が確認されたことから、日本でも06年7〜8月、厚生労働省による調査が行なわれました。

 この調査により、清涼飲料水ドリンク剤から、それぞれ1製品ずつ水道水基準値10ppbを超えるものが見つかりましたが、厚労省は、それ以外のベンゼンが検出された製品について公表しませんでした。日消連では厚労省に対し、06年9月8日、全製品についての結果の公表を申し入れましたが、厚労省はこれを拒否しました。

 これまで、個々の製品については、一部大手メーカーの自主調査による結果が散見できますが、全体の実態は明らかではありません。こうしたことから、06年末より、今回の調査活動に取り組んできました。

 結果は、別表の通りですが、この検出値にあまり意味はありません。なぜなら、ベンゼンの生成は保存状態などに左右されるため、別の検体であれば検出値も変わる可能性が高いからです。今回検出されなかった5製品(表中検出値がNDのもの)についても同様です。

 今回の結果では、水道水基準値10ppb(検出値はそのままppbに置き換え可能)を超えたものはありませんでしたが、このことも意味はありません。これも別の検体では超える可能性もありますし、そもそも、この値を超えようが超えまいが、私たちがお金を出して買っている製品に、発がん物質が含まれていることに変わりはないからです。

 日消連では、この結果をもとに各メーカーに対応をただすとともに、厚労省と食品安全委員会に対し、いま一度、化粧品も含め、すべての製品でこれらの併用を禁止すること、既存・新規を問わず、その他の添加物についても相乗作用を調査し、その結果を健康影響評価の対象とすることなどを要求していきます。

(μg/L)

No 製品名 メーカー 検出値
1 ファンタ メロンソーダ クラシック コカ・コーラナショナルビバレッジ(株) 0.29
2 ファンタ グレープ 1500mlボトル コカ・コーラナショナルビバレッジ(株) 1.7
3 ユンケルローヤル・C2 佐藤製薬(株) ND
4 リポビタンVC 大正製薬(株) 0.24
5 アルフェVC 大正製薬(株) 0.29
6 エスカップC1000 エスエス製薬(株) 0.51
7 エスカップCフレッシュ エスエス製薬(株) 0.52
8 ハイポリタンC 武田薬品工業(株) 1.1
9 ポリタンC 武田薬品工業(株) 0.4
10 絶倫MAXサソリ (株)アルファ 0.89
11 絶倫ゴールド (株)再春館薬品 7.4
12 絶倫帝王 (株)再春館薬品 1.3
13 精龍魂絶倫28手 (株)再春館薬品 1.1
14 キャミレール ドリンク (株)富士薬品 ND
15 コラーゲンC (株)富士薬品 1.7
16 ハイ・コラーゲンE (株)ナカトミ ND
17 ライビーナ (株)ディーエイチシー ND
18 サプリック-α タムラ活性(株) 2.7
19 黒酢はちみつ (株)サプリックス ND
20 おいしい黒酢はちみつ メイワ薬粧(株) 1.8
21 飲むヒアルロン酸 スター食品工業(株) 1.4
22 エスカップEC1000 エスエス製薬(株) 0.55
23 コッカスドリンクロイヤルGOLD (株)アドバンス 0.22

ND<0.2μg/L(ただし、No.17のみ濃縮液のためND<1μg/L)

調査概要
○期間
購入
 2006年12月〜2007年1月
分析 2007年1〜2月
○対象製品
原材料名に安息香酸(安息香酸塩または安息香酸Naを含む)とビタミンC(ビタミンCナトリウムを含む)の表示がある製品で、東京都内のスーパー、ドラッグストアまたはインターネット通信販売等で購入可能なもの
○分析
分析機関
 環境監視研究所
分析方法 厚生労働省の分析マニュアル「清涼飲料水中のベンゼン試験法」に準拠。2回測定し、平均値を結果とした。内部標準液としてベンゼンd6を使用。測定条件など一部変更し分析

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